こば農だより 2019年まとめ(総括)
2019年(営農4年目)のまとめです。営農4年目は「リセットの年」でした。前年(3年目)は、営農当初から継続してきた有機栽培でようやく経営の手応えを感じていましたが、年が明け、確定申告で作成した決算書をみると、非常に厳しい数字と不安を突きつけられました。 がんばっているけど3年経っても結果がでない。有機を強みにしてきたが売上アップの見通しが立たない。このままの状態では間違いなく破綻。。。とマイナスのイメージばかりが強くなり、思い切って「農業のやり方」を根本的に見直すことにしました。 「経営改善」を最優先にして「やめること」と「続けること」を整理し、栽培、労働、品目、販売の4つに分類して対策を講じました。 こだわり農業(有機)からあたりまえの農業(慣行)へ、ひとり農業から夫婦ふたり農業へ、野菜の種類を25品目から2品目(ズッキーニ、オクラ)へ、取引先を複数の直売所からJA1本へ、とスリム化しスタンダードな農業に変更しました。 冬は改善前に作付けした白菜、ブロッコリー、春から改善対象のズッキーニ、夏はオクラ、秋もズッキーニを栽培しました。改善後の4月から11月までは、毎日朝6時から夜20時まで1日も休むことなく農作業に専念し、毎日JAへ出荷に行きました。 結果、売上げは前年の2倍になり、大きく改善しましたが、当初から目標にしている最低売上(生活ができる最低レベル)は50%しか達成できませんでした。達成するにはさらに2倍の売上げが必要です。 また、妻には4月から薬屋さんの仕事を辞めてもらい、専業農家として増員しているので、売上げ2倍は当然で家族全体の収入は前年と変わらない結果となりました。 結局、こばやし家全体の収入としては変わりのない1年になりましたが、経営改善に向けた方針転換とその結果には十分満足しています。理由は、次年度(2020年)の売上げの見通しを立てることができたからです。 2020年(営農5年目)の計画は、2019年の応用で、さらに2倍の売上げを目指してがんばりたいと思います。