こば農だより(2018年まとめ)
総集編として、2018年(営農3年目)を振り返りたいと思います。
こばやし農園の今年を一言でまとめると「転機の年」でした。「消費者販売」を減らし「企業間取引」に切り替え、「少量多品種」を廃止し「大量少品種」で効率化と収量確保にチャレンジしました。有機農業をめげずにコツコツやっていたら向こうから好機がやってきました。熊本に移住してもっとも有意義な1年になったと思います。
【春】
・自然栽培のお友達ができる
自然栽培を営む頼もしい2名と有機栽培の私でグループ結成(肥後くまびと会)
・有機JAS認証取得
地元の直売所(個人)販売から地元の外(企業)との受注に向けて有機農産物の営業を開始
・流通会社(熊本県山都町)と取引開始
無化学肥料・無化学農薬のタマネギを注文買取型の取引で納品スタート
・東京の自然食品の会社と取引開始
スナップエンドウ、生ニンニク、赤じその納品スタート。関東までの配送日数(2日)で鮮度面を心配していたが難なくクリア。有機農産物の受注ができ大きな自信につながるが、物流コスト、収穫時期、ロット数の確保などの課題がでる。来年に向けて1つずつクリアしていく方針。
・ほ場面積拡張
新たに7a賃借
【夏】
・ししとう販売不振
なぜかまったく売れない。原因不明。考えてもきりがないので収穫1か月ですき込みオクラへ労力をシフト。
・カボチャ獣害で全滅
収穫1週間前にアナグマにすべて実をえぐられる。アナグマがいることはわかっていたが、カボチャも食べるとは・・・。
・ゴーヤ発芽不良
120粒播種⇒12粒発芽。あまりにひどい発芽率。昨年と同じ条件での育苗だが原因がわからない。苗不足なので地這栽培の試験に変更。果実は成るが、葉っぱが茂って収穫に時間がかる⇒大失敗。
・堆肥の変更
土壌分析で硝酸態チッソ過多が判明。鶏ふん堆肥⇒牛ふん堆肥に変更。野菜の味に変化が・・・口の中に残るかすかな苦みが消える。
・少量多品種から大量少品種へ
オクラと赤じその2品目に絞り込み労力を集中。効率化が上がり売上げアップの手ごたえを感じる。
【秋】
・台風24号の被害
強風で畑がメチャクチャ。マルチは吹き飛び、定植したばかりの冬野菜の苗がすべて倒れる。復旧作業にまる1週間かかる。
・秋冬野菜の作付け遅れる
調子に乗ったオクラ栽培の延長(10月)と台風被害のリカバリで秋冬野菜の定植遅延。年内収穫予定だった秋冬野菜が年明けにズレ込む。
・娘が車にはねられる
通学の帰り、横断歩道で右折車にはねられ救急搬送。外傷はないが全身打撲で2週間自宅療養。通院、通学のケアと事故の残務処理に専念。現在も治療中だが日常生活ができるまで回復。
・農業経営セミナーで気づく
「ひとり農業」の限界を痛感。来年度の要員体制を大幅変更。本格的な農業に1歩踏み込む計画を作成。
【冬】
・出荷する野菜がなくなる
11月~12月の売上激減。作付計画の破たんが原因。来年は絶対に繰り返さないと心に刻み作付計画をいちから見直す。
・秋カボチャ栽培失敗
新たに借りた7aのほ場で秋カボチャの栽培するも不良品多発。施肥設計、植付・雑草管理の原因もあるが、他のほ場では見られない生育不良、菌核菌の発生、果実侵入害虫など、カボチャで収穫率8%はかなり深刻。正直、土の中のことはわからないが、前作の赤じその生育を見ても土壌バランスがひどく崩れているように思う。賃借前は何十年も小豆を連作していたとのこと。土壌を無視した栽培は、次世代につなぎにくい畑になるのがよくわかった。
・お客さんからのお便り
約1年ぶりに遠方のお客さんから冬野菜の状況を訪ねられる。大量少品種に変更しため、野菜セットの販売はフェードアウト。その影響で、有機野菜農家の我が家でも普通野菜を買って食べる現象が起こる。こばやし農園の野菜を楽しみにしているお客さんがひとりでもいるのであれば「少量多品種」を小さくでも復活すべしと判断。我が家でも自家野菜が一番信頼でき買わなくてもよい。来年は小面積3a(90坪)の有機ほ場で栽培予定。課題の時間不足は要員改革でなんとかなる。来年はどうぞお楽しみに。
・来年度の作付計画完成
何十回書き直したか覚えていないぐらい何度も書き直しようやく完成。基本は「大量少品種」だが輪作を組込み可能な限り土壌バランスが偏らないように計画。来年こそ赤字脱却!!
こばやし農園の今年を一言でまとめると「転機の年」でした。「消費者販売」を減らし「企業間取引」に切り替え、「少量多品種」を廃止し「大量少品種」で効率化と収量確保にチャレンジしました。有機農業をめげずにコツコツやっていたら向こうから好機がやってきました。熊本に移住してもっとも有意義な1年になったと思います。
【春】
・自然栽培のお友達ができる
自然栽培を営む頼もしい2名と有機栽培の私でグループ結成(肥後くまびと会)
・有機JAS認証取得
地元の直売所(個人)販売から地元の外(企業)との受注に向けて有機農産物の営業を開始
・流通会社(熊本県山都町)と取引開始
無化学肥料・無化学農薬のタマネギを注文買取型の取引で納品スタート
・東京の自然食品の会社と取引開始
スナップエンドウ、生ニンニク、赤じその納品スタート。関東までの配送日数(2日)で鮮度面を心配していたが難なくクリア。有機農産物の受注ができ大きな自信につながるが、物流コスト、収穫時期、ロット数の確保などの課題がでる。来年に向けて1つずつクリアしていく方針。
・ほ場面積拡張
新たに7a賃借
東京進出のきっかけになったスナップエンドウ |
山都町に全量買取してもらったタマネギ |
【夏】
・ししとう販売不振
なぜかまったく売れない。原因不明。考えてもきりがないので収穫1か月ですき込みオクラへ労力をシフト。
・カボチャ獣害で全滅
収穫1週間前にアナグマにすべて実をえぐられる。アナグマがいることはわかっていたが、カボチャも食べるとは・・・。
・ゴーヤ発芽不良
120粒播種⇒12粒発芽。あまりにひどい発芽率。昨年と同じ条件での育苗だが原因がわからない。苗不足なので地這栽培の試験に変更。果実は成るが、葉っぱが茂って収穫に時間がかる⇒大失敗。
・堆肥の変更
土壌分析で硝酸態チッソ過多が判明。鶏ふん堆肥⇒牛ふん堆肥に変更。野菜の味に変化が・・・口の中に残るかすかな苦みが消える。
・少量多品種から大量少品種へ
オクラと赤じその2品目に絞り込み労力を集中。効率化が上がり売上げアップの手ごたえを感じる。
売上貢献したオクラ |
東京進出した完全無農薬の赤しそ |
【秋】
・台風24号の被害
強風で畑がメチャクチャ。マルチは吹き飛び、定植したばかりの冬野菜の苗がすべて倒れる。復旧作業にまる1週間かかる。
・秋冬野菜の作付け遅れる
調子に乗ったオクラ栽培の延長(10月)と台風被害のリカバリで秋冬野菜の定植遅延。年内収穫予定だった秋冬野菜が年明けにズレ込む。
・娘が車にはねられる
通学の帰り、横断歩道で右折車にはねられ救急搬送。外傷はないが全身打撲で2週間自宅療養。通院、通学のケアと事故の残務処理に専念。現在も治療中だが日常生活ができるまで回復。
・農業経営セミナーで気づく
「ひとり農業」の限界を痛感。来年度の要員体制を大幅変更。本格的な農業に1歩踏み込む計画を作成。
マルチを全部はがして復旧中のブロッコリー |
飛び散った透明マルチを片付けて
黒マルチに定植した白菜
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【冬】
・出荷する野菜がなくなる
11月~12月の売上激減。作付計画の破たんが原因。来年は絶対に繰り返さないと心に刻み作付計画をいちから見直す。
・秋カボチャ栽培失敗
新たに借りた7aのほ場で秋カボチャの栽培するも不良品多発。施肥設計、植付・雑草管理の原因もあるが、他のほ場では見られない生育不良、菌核菌の発生、果実侵入害虫など、カボチャで収穫率8%はかなり深刻。正直、土の中のことはわからないが、前作の赤じその生育を見ても土壌バランスがひどく崩れているように思う。賃借前は何十年も小豆を連作していたとのこと。土壌を無視した栽培は、次世代につなぎにくい畑になるのがよくわかった。
・お客さんからのお便り
約1年ぶりに遠方のお客さんから冬野菜の状況を訪ねられる。大量少品種に変更しため、野菜セットの販売はフェードアウト。その影響で、有機野菜農家の我が家でも普通野菜を買って食べる現象が起こる。こばやし農園の野菜を楽しみにしているお客さんがひとりでもいるのであれば「少量多品種」を小さくでも復活すべしと判断。我が家でも自家野菜が一番信頼でき買わなくてもよい。来年は小面積3a(90坪)の有機ほ場で栽培予定。課題の時間不足は要員改革でなんとかなる。来年はどうぞお楽しみに。
・来年度の作付計画完成
何十回書き直したか覚えていないぐらい何度も書き直しようやく完成。基本は「大量少品種」だが輪作を組込み可能な限り土壌バランスが偏らないように計画。来年こそ赤字脱却!!
半月定植が遅れた白菜
まだまだ油断できない。
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復旧2ヶ月後のブロッコリー
収穫までたどり着くも草勢が弱い
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新ほ場のカボチャ
途中まで順調だったが後半失速
病害虫被害で収量10%に落ち込む
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